☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「柚香、具合が悪いところとかは?」


「ないよ、大丈夫」


「そっか……ごめんね、私の身代わりに」


「ううん、その事なんだけど……多分、これね、普段から行われていることなんだと思うの。ここにいる間、ずっと、話を聞いてたんだけど……御園を潰したい人間と、普段の取引が同時に行われてる。だから、全部、潰しても大丈夫だよ」


爽やかな笑顔でそう言い放った、柚香。


「私は大丈夫だから、暴れてきな?なんかあったら、救いにはいるけど、怒らないでよ?」


「……」


「ほら」


柚香は、幼馴染みだ。


優しくて、大切な幼馴染み。


でも、それ以上に親友でもあり、相棒でもある。


「ん」


差し出された手にタッチして、私は微笑んだ。


「行ってくる」


「めちゃめちゃにしちゃって?」


「勿論」


柚香が無事だったからって、おさまる怒りじゃない。


徹底的に潰してやろう。


彼らが、生きてきたことを後悔するほどに。