☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



『今のところ、何の変化もないです。キングの妹姫がいらっしゃると聞き、何があっても、大丈夫な状態で張り込んでいます』


「そうか。悪いな、夜、遅くに」


『いえ!お気になさらず。玄武、白虎、そして、我ら青龍は、いつでも動ける状態です。いつ、他の族に攻められても良いよう、幹部は二分しました』


「いい判断だな。この時期だ。勢いずく、族もいるだろう」


『キングの判断は間違いないと思います。事実、今日、少し、動きを見せた族がありました。動き次第、潰します』


「おう。徹底的に叩き潰せ。お前らなら、やれる」


勇真さんがぽんぽんと、会話していく。そして、最後の台詞を吐いたとき、歓声が沸き起こった。