「……持っとかねーと、落ち着かねぇんだよ。心配すんな、使ってねぇから」 「そういう問題じゃないでしょう!」 「そうかー?」 勇真さんは拳銃を手に、構えを取ると、 「バーン」 と、言って、引き金をひいた。 誰もが驚いて、止めようとしたが、 「発砲しない……っ?」 銃弾が飛び出してくることはなく。 「健斗さんの教えなんだよ。一弾目は、抜いとけってな」 手慣れた手つきで、銃弾の残りを確認する勇真さん。