☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「……持っとかねーと、落ち着かねぇんだよ。心配すんな、使ってねぇから」


「そういう問題じゃないでしょう!」


「そうかー?」


勇真さんは拳銃を手に、構えを取ると、


「バーン」


と、言って、引き金をひいた。


誰もが驚いて、止めようとしたが、


「発砲しない……っ?」


銃弾が飛び出してくることはなく。


「健斗さんの教えなんだよ。一弾目は、抜いとけってな」


手慣れた手つきで、銃弾の残りを確認する勇真さん。