「Rei?Chotto,tanomitai koto ga aru nda.Sayanina, emono no yobi o ikutsu ka motte itte hoshī. Itsumo no basho ni haitte iru yatsu, zenbu, Saya ni ataete īkara…… tanonde mo ī ka?Jā, yoroshū na.」
フランス語を使ってみた。
横目で相馬を見ると、
「!?」
流石、秀才。
聞き取れているのか、目を見開いていて。
どうやら、フランス語は分かるらしい。
(そもそも、こいつにわからない言語ってあるのか?)
よもや、もう、その域である。
因みに今の内容は、要約すると。
『零、沙耶が獲物の予備をいくつか欲しいと言っているから、持っていってやってくれ』である。
相馬は、まだ、22歳のはずだ。
はずなのに……
(……もう、化け物やな。相馬は)
何もかもが、桁外れである。


