『“消える”んじゃないよ。
“眠る”だけ。
例えば、前世の記憶を持っていたとしても、“あなた”は“あなた”なんだから。
何も、変わらないの。
人は、誰もが前世を持っていて、無くしたくない思い出や、過去もある。
それが“消えた”とき、人は混乱してしまう。
だって、大切なものだから。
でもね、そういうものは“消えた”んじゃなくて、“要らないもの”だから、記憶の底に“仕舞った”んだよ。
最初から知らない人は、“必要ない”から気づかないんだ。
心の奥底に仕舞っておくことは、“裏切り”なんかじゃなくて、“成長”なんだから。
過去を見るよりも、未来を見よう。
そして、“消えた”ことには、誇りを感じなきゃ。
≪私は、未来を見れている≫って。
大丈夫。
愛する人がいれば、大丈夫。
あなたにはもう、要らないね。
私の心を追いかけなくても、
あなたの心があるんだから』


