「それ、氷月と千歳が大変なだけじゃん!」
「えー?どうせなら、大きく、楽しくね!」
「……今更だ、沙耶。桜は、訊かねぇよ」
疲れきった千歳は呟き、目を細める。
「それに、ガキどもが喜んでるなら、それで良いよ。俺達は……あんな目、出来なかったからな」
仄かな光を出した光輝。
相馬の作った、ベットみたいなものの上は軟らかそうな土で覆われた。
どうやら、大地の力らしい。
その上に、風斗が力の風で紅葉を敷く。
「え。屋根まで?」
なんか、ちゃっかり、屋根まで作られて。
何となく、旦那たちの狙いが見えてきた、私達。
屋根つきの屋外ベット(?)の中に入った子供たちは、はしゃいで。
「闇璃、木漏れ日がひどいな。暗闇を」
「……わかった」
今度は闇璃が、闇を生んだ。
屋外ベットの中では、光輝の仄かな光だけが目立って。


