☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3





「それ、氷月と千歳が大変なだけじゃん!」


「えー?どうせなら、大きく、楽しくね!」


「……今更だ、沙耶。桜は、訊かねぇよ」


疲れきった千歳は呟き、目を細める。


「それに、ガキどもが喜んでるなら、それで良いよ。俺達は……あんな目、出来なかったからな」


仄かな光を出した光輝。


相馬の作った、ベットみたいなものの上は軟らかそうな土で覆われた。


どうやら、大地の力らしい。


その上に、風斗が力の風で紅葉を敷く。


「え。屋根まで?」


なんか、ちゃっかり、屋根まで作られて。


何となく、旦那たちの狙いが見えてきた、私達。


屋根つきの屋外ベット(?)の中に入った子供たちは、はしゃいで。


「闇璃、木漏れ日がひどいな。暗闇を」


「……わかった」


今度は闇璃が、闇を生んだ。


屋外ベットの中では、光輝の仄かな光だけが目立って。