☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「沙耶ー、ごめん、二人っきりのとこ」


「ううん。任せっきりでごめんね、水樹。どうしたの?悠哉、茅耶」


悠哉と茅耶が寄ってきたことにより、起き上がった相馬。


「あのね、魔法!」


「魔法?」


「ん!魔法が見たい!」


御園の血なのか、それとも、教育のせいなのか。


発達の早い、双子は笑って。


「パパ、魔法!見せて!!」


相馬に、縋る。


「魔法ったって……俺、御園の力は、神と会話することしか……」


「違う、違う。前世の方だよ」


「……ああ」


水樹の言葉に納得した相馬は、立ち上がり。


「久々だな」


「そりゃあ、仕事が多忙ですし?」


靴を履くと、私を振り向いた。