「そうね……」
生きているのが辛かった日々は、嘘のように。
私の日々は満ち足りて。
「今は……」
物語は今日も続いてく。
色々な感情を巻き込んで、色々教えてくれながら。
「良かったと、思ってるわ」
自分が、お母さんのところに来なければ。
さすれば、久貴は死ななかった。
勇兄ちゃんは、お父さんを、唯一の肉親を失わなかった。
私が生まれてこなければ。
朝陽は死ぬことはなかった。
大兄ちゃんが、孤独になることもなかった。
全て、自分のせいにしなければ、私は息ができなかった。
「運命ってさ、不思議よね」
全てが、繋がっている。
嬉しかったこと、悲しかったこと、消したいこと、もっと、感じていたいこと、幸せの一瞬一瞬と、悲しみの一瞬一瞬とが、合わさって。
私達に、生きる意味を与えてくれる。
幸せと悲しみは、紙一重。
愛と孤独も、紙一重。
恵みと滅びも、紙一重で。
全ては、うまく廻ってる。


