「「ただいまー!」」「まー!」
重苦しい雰囲気の中、帰ってきた、我が家の癒し。
7歳の彬は、小学一年生。
5歳の優依は、まだ、教育中で。
2歳の環の教育も、もうすぐ、始まります。
「ただいま帰りましたー、……あれっ、冬馬?」
見るだけで元気になるような笑顔を浮かべて、子供たちの後から玄関に入って来たのは、冬馬兄さんの妻、葵です。
長くなった黒髪を一つに纏めた彼女は、とても若々しいです。
子供を三人も生んでいるとは思えません。
「あ、真耶!あのね、夏渡が来てたよ!」
……私の義姉ですが、私はこの人が大好きだったりします。
「ありがとう、義姉さん」
「いえいえ。あ、そうだ。お客様なんだけど……」
葵が、言いかけたとき。


