□千鶴side■





幼い頃から、自分は大人びていると言われてきた。


まぁ、それは、自覚していることだったけど。


生まれたときから、私は高貴な身分だった。


それが、御園家第321代目総帥御園相馬の第6子、三女という肩書き。


別にその地位に驕ったことはないし、自分的には無くても構わないものであった。


だから……


「……用件は?」


この状況は、非常に不愉快だったりする。