「……お、お金なら、持ってません……」 「そんなわけないじゃないか。天下の御園の次女だろう?」 「うちは……天下など、取ってません……」 嘘は、言っていない。 例え、大金持ちだろうと、世界に名を轟かせようと、歴史が深かろうと、普通の家だ。 兄弟喧嘩はするし、ご飯だって、他家と何ら変わらない。 違うところと言えば、家が無駄に広くて、お金があるくらいである。 男集団に壁に追い詰められ、私は怖がることしかできなかった。 何故なら、何も出来ないから。 私は、弱いから。