☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「―美耶!」


名を呼ばれ、私は顔を上げる。


駆け寄ってくるのは、絋。


勿論、級友と一緒だった。


「絋」


私は軽く手を振り、駆け寄ってこなくて良いと命じた。


すると、絋は足を止める。


「絋、遊ぶなら、遊んで帰ってきて良いのよ?」


「いえ。仕事中ですから」


「放課後くらい、自由になさいな」


「しかし……」


「自分で帰れるわよ。心配しすぎ」


いつものパターン。


そして、ここまでは普通の主従の会話。


だけど。