☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3





『ねぇ、お願いしたいことがあるんだけど』


『はい、なんなりと』


9歳とは思えぬ行動力で、膝掛けも用意してくれた彼。


見た目は、やんちゃな男の子なのに。


雰囲気が、御園の子供と匹敵していた。


『二人きりの時は、素で話してほしい』


『……』


『それと、お嬢、なんて、嫌いだから。だから、やめてほしいの。……ダメかな?』


それが、私の唯一のわがままだった。


何を言っても、言われることに従っていた私の唯一のわがまま。


私がお願いすると、彼は笑った。


『御意』


そして、跪く。