□奏side■




ずーっと、気になっていた相手。


「冬哉様」


彼が出掛けるというので、近くに寄る。


「御車のご用意をいたしましょうか」


「そうだね。ついでに、蒼繚華にも行くから」


「畏まりました」


全ては、マニュアル通りに。


全てをちゃんとこなせば、賃金をもらえるから。