「え、えへ……?」
「ん?」
指遊びを始め、ニコッと笑った葉月を見て、母さんも笑みを深めて、尋ね返す。
「……言ってきたわよね?」
威圧的に感じるのは、間違いない。
「…………」
母さんの笑顔に耐えられなくなったのか、葉月は目をそらした。
「……ごめんなさい」
この様子からして、言ってきていないのは丸わかり。
「こんの、バカ姪が……っ!」
「わーん!だって、言ったら、絶対に止められるんだもーん!」
「止められるからって、黙って来て、良いわけないでしょ!一言ぐらい、言ってきなさい!」
「もう、今更だしー」
「……外泊、何日目?」
開き直り始めた葉月は、母さんの低い声に怯えながら、
「三日?」
と、言った。
「捜索願いが出てたら、どうするつもり!?」
「あははー、気にしないー……「あ?」……ごめんなさい」
母さんは、柄が悪い。
母さんの凄みに、葉月は俯いた。


