☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



(そういう意味じゃないんだけどなぁ……)


『自分は美人ではない』


そう言い張るこの人は、周囲が認めるほどの美人であり、


『私、見た目だけは超一般人』


なんて、そんなこともあり得ない。


祖母の美貌を受け継ぎ、目元は祖父に似た母さんは、着飾らせ、化粧させると……もう、立派な淑女。


勿論、見た目だけ。中身は……無言で。


「あ、そうだ」


ふと、思い出したように、母さんが声をあげる。


「ねぇ、葉月ー」


「んー?」


柊真と笑い合っていた葉月が、顔を上げる。


そして、


「勿論、麻衣ちゃんたちに、居場所は伝えてあるよね?」


という、母さんの言葉に固まった。