☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「…………何か、流れで聞けなかったんだけど、後ろのお友だち、大丈夫なの?冬哉」


(……忘れてた)


振り返ると、当たり前だが、呆然としている三人。


一方で、柊真は楽しそうに笑ってる。


「葉月、変わんないね」


「あんたもでしょ。いい加減、その怪しい笑顔、何とかならないの?」


「残念ながら、直らないんだよね」


「直らないんじゃなくて、直さないんでしょ」


似た者同士というか……昔から、こんな感じで。


変わらない二人は、互いを牽制する。


「ねぇ、冬哉、私、葉月に甘いかな」


「まぁ、良いんじゃない?妹たちにない可愛さを、葉月が持っていると思えば」


「何か、嫌だなぁ……それ」


全然、年老いたように見えない美貌で、母さんは三人に微笑みかけた。


(この人、本当、時間止まってると思う……)


高校生時代の写真と見比べても、大差ない容貌。


それを言うと、


『何それ?つまりは、高校生の私が老けてたと?』


と、機嫌を悪くするので、言えない。