「…………何か、流れで聞けなかったんだけど、後ろのお友だち、大丈夫なの?冬哉」
(……忘れてた)
振り返ると、当たり前だが、呆然としている三人。
一方で、柊真は楽しそうに笑ってる。
「葉月、変わんないね」
「あんたもでしょ。いい加減、その怪しい笑顔、何とかならないの?」
「残念ながら、直らないんだよね」
「直らないんじゃなくて、直さないんでしょ」
似た者同士というか……昔から、こんな感じで。
変わらない二人は、互いを牽制する。
「ねぇ、冬哉、私、葉月に甘いかな」
「まぁ、良いんじゃない?妹たちにない可愛さを、葉月が持っていると思えば」
「何か、嫌だなぁ……それ」
全然、年老いたように見えない美貌で、母さんは三人に微笑みかけた。
(この人、本当、時間止まってると思う……)
高校生時代の写真と見比べても、大差ない容貌。
それを言うと、
『何それ?つまりは、高校生の私が老けてたと?』
と、機嫌を悪くするので、言えない。


