☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「あのねぇ?強ければいいって、問題でもないのよ?昔から思ってたけど、なんで、そんな条件なのよ?」


「だって、お金はあるもん。家もあるし、働く先もある。無いものと言ったら、強さと医者」


「……家に、すべてを捧げる気?」


「そういう訳じゃないわ。やりたいことはやってるし。ただ……お父様の役に立ちたい。あの人は殺しても死ななそうだけど……安心させてあげたいのよ。お父様にとって、私たちにとって、あの病院は形見だもの」


遺され、受け継がれていく病院。


今もそこに人が集まるのは、彼らの人望と腕の良さ。


「……なるほどね」


妹であるがゆえ、すべての事情を把握している母さんは息をついて。


「相馬に頼むわ。ただ、あいつ、今……サンフランシスコ?にいるからさ。少し、時間がかかる……って、うわっ!」


「ありがとう!叔母様‼」


嬉しさのあまりか、抱きついた葉月。


母さんはよろめき、なんとか、踏み留まって。


三人に、目を向けた。