☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「とにかく!どうにかしてよ!叔母様‼」


逃げ場がなくなってしまって、困っているという葉月は俺に駆け寄ってきて。


「冬哉みたいなさ!イケメンじゃなくても良いから!」


と、言った。


「はぁ……?」


「誰が?」


俺の抜けた声に、母さんの声が響く。


「誰が?じゃない!叔母様はイケメンを見慣れてるでしょうけど、この人たちは貴重で、高級物件なんだからね!」


「こ、高級物件?」


こんなことを言われたのは、初めてだ。


まさか、自分が、高級物件化するとは。


「そう!別に、私は、イケメンじゃなくていいの!本当に!イケメンじゃなくていいから、医者か、その卵で、私より強ければ!」


葉月が昔から言っていた、男の条件。


「……その求婚してきた人は?」


「弱い!」


葉月が普通の女の子ならば、勝算はあったのに。


「……どれくらいが、強いのよ?」


「叔母様に勝つぐらい」


「……私に?そりゃ、希少な男だな」


葉月は、鍛えちゃってるから。


「でしょ!?だから、叔母様に頼むのよ!」


「御園繋がりで、探せと?」


「私、知り合いいないもの」


「……その、自分より強い男だったら、良いわけ?」


「うん」


サラッと、うなずく葉月。


本当、ズレている女である。