「ここからが、長いんだよなぁ……」
そんな俺の呟きに、
「やっぱり、そうか……」
と、俺の正体に気付いていたらしい、悠誠さんが呟く。
「この屋敷に入ると、出るのに時間がかかりそうだな……冬哉君、入る前に買い物をして来ても良いか?」
「構いませんが……入るのは、裏口になりますよ?」
「入れるのなら、何でも良いよ。ごめんね」
そう言って、悠誠さんは車から降りた。
一方で……
「これが全部、家ーー!?」
「つか、まだ、家、見えねぇよ!」
……うん、予想通り。
「どんな家なんだよ!これ!」
……やっぱり、そういう反応ですよね。
自分でも、でかすぎると思います。はい。
車で、本来の玄関につくまで約10分かかるなんて、あり得ないと思うんです。
「冬哉、まさか……」
「ごめん」
何となく、把握したらしい三人が、俺を見る。
とりあえず、一言謝って、車から降りれば。


