☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「……そういや、どこに泊まるんだ?」


ふと、喜んでいた悠誠さんが圭吾に尋ねた。


圭吾は、首かしげて。


「どこ?」


俺に、聞いてくる。


「どこでも良いけど……どこにする?柊真」


「俺も、どこでも良いんだよね。でも、どうせなら、料理の美味しいところ?」


「それでも、選択肢がありまくる」


京都ないだけでも、片手で数えられない屋敷持ちの俺達。


全ては、色んなことがある度に買い取ったりとか、建てたりとかした、先祖のせいである。


「まず、俺んちか、冬哉んちか……」


「もう、俺んちでよくねぇ?」


面倒くさいが一番の理由だが、何より、姫宮だと……崇められ過ぎて、疲れる。


「良いのか?」


「無駄に、部屋はある。良いだろ」


「んじゃ、そっちに行くか」


「ああ」


御園本家。


現在の、俺の住処。