☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「フッ……」


「……おい、笑うな」


「俺ら、恥ずかしいんだぞ」


「フフフッ……」


嬉しさと、罪悪感と、色んな感情が入り交じって、笑いが出る。


「……ありがとう、二人とも」


この二人……基、三人ならば、本当の友人と呼べる気がする。


「圭吾も、同じ気持ちだよ」


「ああ」


初めて、知った。


友人というものの、暖かさを。


「ただいま」


そう言って、戻ってきた柊真に力強く、うなずく。


すると、彼は嬉しそうに笑った。


初めての、心からの柊真の笑顔を見て、龍生と良太は驚いたように、目を見開いていた。