「フッ……」
「……おい、笑うな」
「俺ら、恥ずかしいんだぞ」
「フフフッ……」
嬉しさと、罪悪感と、色んな感情が入り交じって、笑いが出る。
「……ありがとう、二人とも」
この二人……基、三人ならば、本当の友人と呼べる気がする。
「圭吾も、同じ気持ちだよ」
「ああ」
初めて、知った。
友人というものの、暖かさを。
「ただいま」
そう言って、戻ってきた柊真に力強く、うなずく。
すると、彼は嬉しそうに笑った。
初めての、心からの柊真の笑顔を見て、龍生と良太は驚いたように、目を見開いていた。
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