☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「柊真が、先生に何かをしようとしたら、全力で阻みますよ。お世話になってますし」


「頼んだぞ?俺、二人目が生まれるから……」


「安心してください。姫宮より、御園の方が有利です」


三男だから、中学生だから、そう言われても、俺は御園の権限を使えるんだ。


あの、御園相馬の息子である限り。


「これから、どうすんだ?」


「それなりに、動くつもりです。三人のこともですが……家のことでも」


「家に、帰るのか」


「はい」


俺の身分も気にせず、快く迎え入れてくれた先生。


色んなことに親身になってくれた彼は、何も望まない。


望むのはただ、家族との幸せと、安寧。


「あと、半年、お世話になります。小林先生」


「おう」


気さくで、面白い先生。


三人も、この先生のようだったら……俺たちは、ずっと、友人でいられるんだろう。