「熱いな……で、その彼女さんを受かったら、見せてくれるの?」
「うん。見せてあげる。お前らは、大事な友達だし。あ、あと、俺の家族にも紹介するよ。もしかしたら、良いことあるよ」
(あ……)
「お前の家族なら、何度も見たけど?」
「あれは、俺の両親じゃないもん。本当の両親は、別。冬哉もだよ。ねぇ?」
(……今、唐突に、理解した)
「え、そうなのか!?真姫さんじゃないのか!?」
「冬哉の母親がわりだね。本当は、別にいる。ねぇ?冬哉」
微笑んでるこの幼馴染みの、本当の狙い。
こいつらが俺らの身分を知った後、どっちの態度を取ったとしても、利用する気か。
俺らに媚びるのなら、それを利用して、会社を動かし……今まで通り、友達でやっていけるならば、優秀社員として育て上げる気満々だ……。
だから、三人を蒼繚華につれていこうとしている。


