☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「熱いな……で、その彼女さんを受かったら、見せてくれるの?」


「うん。見せてあげる。お前らは、大事な友達だし。あ、あと、俺の家族にも紹介するよ。もしかしたら、良いことあるよ」


(あ……)


「お前の家族なら、何度も見たけど?」


「あれは、俺の両親じゃないもん。本当の両親は、別。冬哉もだよ。ねぇ?」


(……今、唐突に、理解した)


「え、そうなのか!?真姫さんじゃないのか!?」


「冬哉の母親がわりだね。本当は、別にいる。ねぇ?冬哉」


微笑んでるこの幼馴染みの、本当の狙い。


こいつらが俺らの身分を知った後、どっちの態度を取ったとしても、利用する気か。


俺らに媚びるのなら、それを利用して、会社を動かし……今まで通り、友達でやっていけるならば、優秀社員として育て上げる気満々だ……。


だから、三人を蒼繚華につれていこうとしている。