「でも、さ、」


「ん?」「え?」「は?」


柊真の言葉に、三人……圭吾、龍生、良太は声を出す。


「上には、上がいるからね」


三人を眺め、柊真はニッコリと笑って。


「今回のテスト、僕は二位だったでしょ?その上には、冬哉がいるから」


「ん?あ、ああ」


「それと、同じこと。姫宮の上には、御園がいる。蒼繚華に行ったら、そんな彼らに会えるんだよ?」


「その前に、蒼繚華に入っただけで、相当な肩書きを手に入れられるよな」


「うん、だからさ、少し、頑張ってみない?」


「「「は!?」」」


「僕も、冬哉と同じく、蒼繚華に行かなくちゃなんだけど……みんなで、行こう?」


「馬鹿言うな!無理に決まってんだろ!?もう、夏だぞ!?」


「余裕、余裕」


「それは、お前だから……」


嗚呼、柊真の意図が読めた。


彼らを、利用するんだろう。