☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「お前の部屋に行って、お前のお気に入りの毛布を持ってきて良かった。予想通りだ」


「ほえ?予想通りって、何が……」


飲み物が、喉を通る。


温かさに、瞼が落ちそうになる。


「茅耶、飲み物ちょーだい」


差し出された手に、缶を託す。


「はい、目を閉じて」


飲み物を取り上げられ、言う通りに、目を閉じる。


煌の言う通りにすると、いつも、眠くなる。


「学、校……」


「気にしないの。…………おやすみ、茅耶」


煌、ちゃんと、学校に行く準備をしてるのに。


朝早い、こんな時間に、わざわざ、うちを迎えに来てくれたのに。


「堪、忍……」


「良いから、大人しく寝なさい」


私は、頭を撫でられるまま、彼の優しい腕に溺れた。