「……伊織、顔をあげて」 「え?……ムグッ」 口に押し当てられた、なにか柔らかいもの。 「はい、モグモグして」 「ん、………………っ!?」 言われるままに、口を動かす。 感じたのは、 「美味しいっ!!」 めちゃくちゃ美味しい、甘味。