☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「もしかして……窓の桟、越えたことない?」


「……ありません」


悩んでいるのは、そんなことでもありません。


「そっか。なら……」


検討違いなことで納得した彼は、軽々と、窓辺に登ってきて。


私の肩に、どこから出したのか、ストールをかけ、


「病院内は、土足厳禁なんて。面倒くさい決まりを作ってくれたものだよね」


私の膝の後ろに手をおいて。


「掴まっててね」


と、私を抱き上げた。


こ、これって……お姫様だっこと呼ばれるものでは?


小説ではよく出てくるけど、されたのは初めてだ!


細くて、白い腕。


顔は国宝級で、一見、スッゴク細いのに……


「ちょっ、ゆ、悠哉さんっ」


「ん?」


私を軽々と、持ち上げてしまって。


「顔、埋められる?」


その事に驚く私をお構いなしに、彼は私の頭を片手で抱いた。


「頭、打っちゃうといけないから」


大きな手……。


抱き上げられていることにも、恥ずかしくてたまらないのに……


私は、覚悟を決めて、彼の首に腕を回す。


そして、顔を言われた通りに埋めた。


「ふっ、良くできました」


すると、そんな声が聞こえて。


次の瞬間には。