☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「茅耶のこと放ってんだから、俺のことも放っててよ」


「茅耶は結婚してるでしょうが!」


「……冬哉のことは?」


「冬哉も結婚してる!」


「……冬馬は」


「冬馬は顔良し、性格最悪な野郎で、すぐに葵を虐めるけど……なんだかんだ言って、本命ほど手が出せない相馬似のヘタレだから、大丈夫!本気になったら、怖いけど!」


「冬馬の扱い……まぁ、いいや。美耶は?」


「進展なし!」


「千鶴は?」


「千鶴は今更、変わらない!」


常に我が道を行く千鶴は、根っからの父さん似。
で、あるから……恋人の拓斗は、大変だ。


「真耶は?」


「千鶴と同じ!だから、一番、私が今、止めるべきなのは、あんた!ってか、中学生に何も出来ないでしょ」


「判らないよ?相手は、大学生」


「夏渡はうぶだから、大丈夫」


……伊織を相当可愛がっているらしい母親は、全力で俺を止めてきて。


この人は、俺に妻を取らせない気だろうか。