☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



よって、七人兄弟のなかで相手がいないのは、俺だけ。


別に、恋愛とかは面倒だから……と、思っていたんだけど。


(手に入れたくなったら、話は別だよね)


久しぶりに出た、やる気。


すぐに赤くなる伊織は、とても可愛い。


だから、欲しい。


ただ、それだけ。


それだけ、なんだけど……


「……はぁ、ちょっと、待った!悠哉!!」


病室のドアに手をかけようとしたら、肩を掴まれ、引きずられる。


「……何」


「うわっ、めっちゃ、不機嫌!ってか、表情筋、働かせなさいよ。無表情、マジで怖い」


「……無表情なのに、何で、不機嫌ってわかるわけ?」


「なんとなく」


適当な母親は陰に俺……僕を引き込んで、言った。