☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



世の中の言葉でいうのなら、二重人格と言うものかもしれない。


冬馬は猫を被っているだけだが……悠哉は、そんな可愛らしい範囲に入るものなんだろうか?


「もう、僕でも俺でも、どっちでも良いよ……」


呆れ半分でそう言えば、


「?……そんなことより、伊織に渡すものがあったんじゃないの?」


と、悠哉に返され、思い出す。


「あ!」


「また、忘れてたの?」


「うっ……」


「……俺、届けてくる」


「え、良いよ。私が……」


置き去りにしていた、悠哉の持ってきてくれた紙袋。


それを悠哉は手に、微笑んで。


「……良いよね?」


ハンターの目で、私を見てくる。


(ヤバイ……)


「ぅ……はい」


「良かった。じゃ、行ってくるね」


「お願いします……」


実の息子に恐怖を感じる私は、あれだろうが。