☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「……あ、喧嘩、やめた?」


「……」「……」


「常識的に、止めようね?そういうの」


相馬と結婚して、24年。


ゴタゴタの中で生まれた、双子の兄の悠哉は立派(と、言えるのか?)な男に成長した。(多分)


「俺、もう、嫌だよ?」


ニッコリと笑顔で言っているが、目は笑っていなくて。


「あ、俺じゃなくて、僕だったね」


一人称を気にする息子は、どうして、こんな風に育ったのか。


24年の間に、悠哉を初めとして、茅耶、冬哉、冬馬、美耶、千鶴、真耶と生んだが……


どれも、規格外の子供だった。


頭の良さも、行動も、性格も。


それが、私と相馬の合体作と言われるとなにも言えないが、悠哉の性格の変貌ぶりはひどい。


いつもは“ぼやー”“のほほーん”と、回りの害にならないところで寝てたり、動物(主に猫)とじゃれている悠哉だが、この子が本気を出すと……手に負えないのだ。