☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「―父さん、母さん。ストップ」


自然に、包み込まれてしまう。
―美耶のお兄さんの腕に。


「伊織、戸惑ってるでしょ。やめてあげて」


「……」


「いくら、プライベートのところと言っても、病院なんだから」


(……なんだ?)


自分の身の置かれた場所が分からず、混乱する。


けど、悠哉さんは至って、冷静で。


「母さん、やめないなら、もうご飯を作らないよ」


「ゲッ……」


「父さんも、仕事の手伝いをしてやらない」


「俺を殺す気か……っ!?」


両親を、脅し始めた。


(なんだ!?この状況!!)


待って、待って、待って、待って!!


無理、今の状況に免疫がない!


無さすぎて、ヤバイ!


「……伊織、ごめんね?大丈夫??」


“大丈夫です!!”


……その言葉は、声にならず。


「ぁ……はぁ……はぃ……」


そんな、曖昧の言葉にしかならない。