「―……ああ。君が、沙耶が話していた子か。―初めまして、御園家総帥であり、沙耶の夫で、美耶の父親の御園相馬です」
ニッコリと微笑む彼は、言葉で言い表せないくらいのイケメンで。
否、それをいうならば、悠哉さんや沙耶さん、美耶も同じだけれども、ここまで、説明する手が思い付かないくらいの美貌とは、初めての対面である。
「芹川伊織です。いつも、沙耶さんと美耶にお世話になっております」
とりあえず、礼儀として挨拶を返せば。(悠哉さんのときは、返すタイミングがつかめなかったので!)
「世話になってるんじゃなくて、世話してるんじゃないか?」
彼は笑いながら、そう言ったのに対して、
「いえ……そんな、滅相もない……」
どこで覚えた台詞か、本日二回目の台詞を放つ。
すると、みんな笑って。
「伊織、みんな人間なんだから、そんなに畏まらなくて良いわよ?」
と、沙耶さんが言った。
(無理です!)
別世界の住人だと思ってきた方々に親しくなんて……無理である。
「この女は、白だな。なら、無理じゃね?」
「白の意味はわかりませんが、無理です!」
相馬さんの言葉に便上するように、そう叫べば。


