☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



―ドンッ!


「わっ……」「え……?」


何かとぶつかって、バランスを崩す。


(しまった!人がいないと思って、油断した!)


プライベートのところだから、入れる人は極少数だ。


でも、気を抜いたら、ダメらしく。


「よっ…………ごめん、大丈夫?」


ふらついた体を、相手が支えてくれた。


「す、すいません……!前、見てなくて……」


「否、それは僕もだし。ところで、怪我は……」


クリーム色の、癖毛。


どちらかと言えば、垂れ目。


無表情というか、なんというか、表情筋が固まりまくっているだろう彼は、午前見た、猫好き(推定)のイケメンさん。


「ありません!ほ、本当、ごめんなさ……」


「しー。僕も前を見てなかったんだし、お互い様でしょ?」


口元に指を立てられ、沙耶さんたちの行為をみたときよりも、赤くなったであろう頬。


(イケメンの破壊力!!!)


「あれ?熱でもある?」


私の表情の変化をみて、不思議そうに目を瞬かせた彼は、私の頬に手を滑らせて。


「若干、熱いけど……あ、もしかして、母さんの友達?」


「え……?」


この人のお母さんと……って……お母さんになれる年的には、姫宮総帥か、沙耶さんか、沙耶さんの幼馴染みの柚香さん……。