☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「……伊織?」


いきなり、無言になった私を不思議そうに見る友達に、私は笑って。


「ううん、なんでもない。ありがとう、美耶」


心からの、感謝を述べた。


弟妹を、両親を、祖母を、喪ったことは忘れられない。


今も夢にみて、悲しくなる。


けれど。


「伊織は、笑顔が可愛いね」


この笑顔があるから。


喪ったときよりも、私の前には希望が溢れてて。