「―馬鹿!何やってるの!」
腰に手が回り、部屋の中に引き戻される。
黒髪の、美人……
「何、死のうとしてるのよ!生きなきゃ、ダメじゃない!!」
いきなり、そう、怒鳴り付けられて、私は呆然とした。
「どうして、止めるの?」
これが、一番、簡単だった方法だと思った。
そう、私が解釈したのだろう。
すると、頬を張られて。
怒鳴られた。
まるで、お母さんにされたように。
「助けて……私も、いきたい……」
この時、沙耶さんに何を言われたのかは、覚えてないけれど。
私はただ、泣きじゃくった。
事故直後に、泣けなかったぶんも。


