☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




絶望。


言葉で表すことは簡単でも、気持ちは整理がつかなくて。


何も手につかず、食事も喉を通らず。


体は悪いところはなくても、精神的に弱っていた。


運び込まれた病院の院長であり、姫宮の元総帥であった姫宮直樹さんの好意で、私は姫宮のプライベートの場所に移されて。


関わることのないと思っていた世界に、いきなり足を突っ込んで。


昔の私なら、すぐに友達に話すことだけど。


このときの私は心を捨てていたのだろう。


ここにいるのに、ここにいないような感覚しかなくて、早く、この世界から消えたくて。


何度、窓から下を見下ろしたか、わからないくらい。


無意識だったのかもしれない。


事故から、半年後。


私は、とうとう、窓に手をかけて。


精神的に弱っていたことが原因で、病室に出ることができなかった私は、自分のいる病室の窓に手を掛けたのだ。


そこから、落ちる寸前。