絶望。
言葉で表すことは簡単でも、気持ちは整理がつかなくて。
何も手につかず、食事も喉を通らず。
体は悪いところはなくても、精神的に弱っていた。
運び込まれた病院の院長であり、姫宮の元総帥であった姫宮直樹さんの好意で、私は姫宮のプライベートの場所に移されて。
関わることのないと思っていた世界に、いきなり足を突っ込んで。
昔の私なら、すぐに友達に話すことだけど。
このときの私は心を捨てていたのだろう。
ここにいるのに、ここにいないような感覚しかなくて、早く、この世界から消えたくて。
何度、窓から下を見下ろしたか、わからないくらい。
無意識だったのかもしれない。
事故から、半年後。
私は、とうとう、窓に手をかけて。
精神的に弱っていたことが原因で、病室に出ることができなかった私は、自分のいる病室の窓に手を掛けたのだ。
そこから、落ちる寸前。


