☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「合気道でもする?」


私の武道の始まりは、合気道だ。


それくらいなら、教えられるのだが。


「……私、センスがないのよね」


そう、美耶は壊滅的に運動神経が悪い。


「そういや、昔からよね」


「運動音痴が直らないのよ……」


「私と相馬の子供のはずなのに……背丈といい、運動神経といい、二人ともに似なかったものね~」


身長、180越えの相馬と、165越えの私。


基本的に身長の高い一家のはずなのに、何故だろうか。


美耶は、153から伸びない。


「そうなのよ!ひどくない?」


「……それは、私が生んだから……ごめん。でも、ほら、相馬に似て、優秀だし、美人じゃん!」


軽くパーマのかかった黒髪に、漆黒の瞳。


その姿は、私のお母さん……ユイラそのもの。


要するに、世間一般から見る、美少女。