「……私、相馬のためにすることとか、ある?」


何もないのをわかってて、尋ねる。


彼は決して、私に言わないから。


でも……


「ただ、俺に愛されていれば良い。なにもしなくて良いよ。なにもしなければ、怪我しないだろう?」


と、予想外の答えが。


「え……?」


「離さなくて良いんだろう?だったら、大人しく、俺に愛されていてくれ」


まさか、素直に答えるなんて。


「愛されるだけで良いの?死ぬまで?」


「ああ」


「愛してくれるの?死ぬまで?」


「ああ」


「でもそれ、不平等じゃない?どうせなら、私も貫きたいんだけど」


いつだって、楽しく、潔く。


それが、私たちの決まり事。


相馬が死ぬまで私を愛してくれるというのなら、私は彼の生活を守ろう。


「何すんだよ?お前が俺を襲うか?」


「~~っ、馬鹿っ!」


この命が絶える、その日まで。
私は、この愛を貫く。


「そんなことをするわけないでしょう!」


「俺的には、大歓迎だぞ?」


「変態!」


私を最大限まで甘やかす、この人の力になれるなら。