☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




「つか、帰ろうよ!本家に!!」


「……やだ」


「ガキか!」


「本家に帰ったら、人がいるだろ?」


「早く、帰りたい……っ!」


今は、切実にそう望む。


「一気に予定を詰め込んだのは悪かったって、何度も謝ってるだろ?でも、これで、御前家の人間には、お前が正妻だって認められたし、公にもできた。そのせいで危険性は増えるけど、それは守るから」


「……別に、身の危険の心配はしてない」


自分の身くらい、自分で守るから。


「私が言いたいのは、そうじゃないの!折角の休みに、休まないでどうするのって言ってるの!結局、昨日の夜だって、人のことを丸め込んで!」


「……」


「いい加減にしないと……もう二度と、しないよ?」


「…………わかった。それは、困るから」


降参と言うように、手をあげる相馬。