☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



抱き合っていると、


「ヒッ……イ、イヤ……」


さっきまで、大人しくついてきていた女の子たちが混乱し始め、震え始めた。


「さ、触らないで……」


当たり前だ。


いきなり拐われて、あんなことになったんだから。


千歳から離れ、私は女の子たちに近づく。


「大丈夫よ。私達は、貴女達を助けに来たんだから……もう、大丈夫。心配しないで?」


年的にいうのなら、多分、同い年ぐらいだろう。


女の子は震えながら、


「貴女は……?」


と、問いてくる。