抱き合っていると、 「ヒッ……イ、イヤ……」 さっきまで、大人しくついてきていた女の子たちが混乱し始め、震え始めた。 「さ、触らないで……」 当たり前だ。 いきなり拐われて、あんなことになったんだから。 千歳から離れ、私は女の子たちに近づく。 「大丈夫よ。私達は、貴女達を助けに来たんだから……もう、大丈夫。心配しないで?」 年的にいうのなら、多分、同い年ぐらいだろう。 女の子は震えながら、 「貴女は……?」 と、問いてくる。