☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「さぁ、起きているなら、どっからでもかかってきなさいよ。……今の私は、加減、出来ないけど」


人を威圧する、空気を醸し出す。


誰もが、音が聞こえるんじゃないかってくらい、震え上がり。


「あ。君にしよー」


と、沙耶は彼らの様子なんか完全に無視で、一人の男に近づいた。


「ねぇ、私と遊ばない?」


この状況。


いくら、沙耶がユイラさん似の美貌を持っていたとしても。


恐怖でしかない。


もし、これが、普通の場なら。


男たちは沙耶に群がっただろう。


沙耶の体を好き放題にし、堪能しただろう。


でも、今や、そんな勇気があるものはいない。


否、沙耶のこんな姿を見てまで、愛せる男は相馬しかいない。