☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「うっ……」


すると、小動物が動いた。

後から思えば、これが最後の小動物の“抵抗″だったかもしれない。


「あら、大人しくしていてくれると助かるんだけど。まだ、動くの?」


小動物たちは震える手で、何かを取り出す。


それに沙耶は気づいているのか、いないのか。


わからないけれど、何かが、煌めいた。


「ッ、……」


俺が動くより早く、それは、沙耶の頬をそれが掠め。


「あー」


残念そうな声を出した沙耶は、気が狂ったようにさらに笑う。


「これで、満足、か?」


沙耶の頬を赤い血が伝う。


それを拭うこともせず、沙耶は微笑むばかり。


気がつき始めている男達の顔に浮かぶ“恐怖″。


顔を歪めても、

真っ青な唇をしていても、

話そうとしない彼は、馬鹿なのか。


ちっぽけなプライドなど、捨てた方が身のためなのに。