「うっ……」
すると、小動物が動いた。
後から思えば、これが最後の小動物の“抵抗″だったかもしれない。
「あら、大人しくしていてくれると助かるんだけど。まだ、動くの?」
小動物たちは震える手で、何かを取り出す。
それに沙耶は気づいているのか、いないのか。
わからないけれど、何かが、煌めいた。
「ッ、……」
俺が動くより早く、それは、沙耶の頬をそれが掠め。
「あー」
残念そうな声を出した沙耶は、気が狂ったようにさらに笑う。
「これで、満足、か?」
沙耶の頬を赤い血が伝う。
それを拭うこともせず、沙耶は微笑むばかり。
気がつき始めている男達の顔に浮かぶ“恐怖″。
顔を歪めても、
真っ青な唇をしていても、
話そうとしない彼は、馬鹿なのか。
ちっぽけなプライドなど、捨てた方が身のためなのに。


