「あら、具合が悪そうね?でも、調子は良いんでしょう?だって、女の子を組み敷く力はあるんだもんね?」
楽しそうにゆっくりと紡がれる言葉。
意味はあれなのに、男達の顔は青いのに、沙耶の表情は明るいから。
楽しいことのような錯覚に陥る。
「私、犯罪は起こしたくないからさ、殺さなかったんだけど……致命傷は与えられたかな?」
綺麗な顔で、致命傷を通り越し、重傷の人がいる。
どれだけ、すごい力で殴ったんだ……?
いや、まぁ、使ったものが木刀だから、確かに軽くやっただけでも骨は逝くと思うが……。
女の力では、無理なはずである。
「あんたたち、鍛え方が足りないんじゃない?アッチを磨く前に、こっちを磨きなさいよ」
……多分。
我が妹の凄さはよもや計り知れないので、何も言えない。


