「全員、解放したら、外に連れ出せるー?多分、外に暴走族がいるから」
「暴走族?」
「そうそう。薫が命令を下したか、勇真兄の集合で」
「……それ、本当に?」
「本当、本当。敵の視線じゃなかったもん。あれは、心配?情?見張り?そんな視線だった。この周辺は、兄さんが頭だった“青龍”がいるはずだから、多分、彼らじゃないかな。“キング”の命令だからね、もしかしたら、人数的にも玄武と白虎もいるかも」
「沙耶の判断なら、安心か~りょーかい」
……本当、隅におけない、恐ろしい妹だ。
何で、視線でわかる!?
いや、俺もわかるけど!
心の中で、独りでノリ突っ込みをしていると、
「あ」
と、沙耶は声をあげた。
(……ん?)
沙耶の目線の先には、人の山。


