☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「全員、解放したら、外に連れ出せるー?多分、外に暴走族がいるから」


「暴走族?」


「そうそう。薫が命令を下したか、勇真兄の集合で」


「……それ、本当に?」


「本当、本当。敵の視線じゃなかったもん。あれは、心配?情?見張り?そんな視線だった。この周辺は、兄さんが頭だった“青龍”がいるはずだから、多分、彼らじゃないかな。“キング”の命令だからね、もしかしたら、人数的にも玄武と白虎もいるかも」


「沙耶の判断なら、安心か~りょーかい」


……本当、隅におけない、恐ろしい妹だ。


何で、視線でわかる!?


いや、俺もわかるけど!


心の中で、独りでノリ突っ込みをしていると、


「あ」

と、沙耶は声をあげた。


(……ん?)


沙耶の目線の先には、人の山。