「ふう」
流れるような動きを、ただ、見ているだけしか出来なった俺は、止めていたのではないかと思われる息を吐き出した。
(本当、恐ろしい妹……)
彼女の狂気は、計り知れない。
ただ、怒らせてはダメな子だ。
それだけは、理解できる。
「柚香ー!」
一通り、薙ぎ倒した沙耶は、俺に気づくことなく、奥にいる幼馴染みを呼ぶ。
「はーい?」
柚香も元気そうな返事をする限り、やはり、教育は間違ったかもしれないと思ってならないが、まぁ、あの変な教育がなければ、一発でヤられていただろうし、結果的には良かったのだろう。
「無事ー?」
「無事ー。沙耶はー?」
「私も元気ー……と、ねぇ、何人ー?」
「今んところ、8人ー。あと、奥の方に4人ーだと思うー」
「計12!?多っ!」
……なんだ、このグダグタな会話。


