☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3



「ふう」


流れるような動きを、ただ、見ているだけしか出来なった俺は、止めていたのではないかと思われる息を吐き出した。


(本当、恐ろしい妹……)


彼女の狂気は、計り知れない。

ただ、怒らせてはダメな子だ。

それだけは、理解できる。


「柚香ー!」


一通り、薙ぎ倒した沙耶は、俺に気づくことなく、奥にいる幼馴染みを呼ぶ。


「はーい?」


柚香も元気そうな返事をする限り、やはり、教育は間違ったかもしれないと思ってならないが、まぁ、あの変な教育がなければ、一発でヤられていただろうし、結果的には良かったのだろう。


「無事ー?」


「無事ー。沙耶はー?」


「私も元気ー……と、ねぇ、何人ー?」


「今んところ、8人ー。あと、奥の方に4人ーだと思うー」


「計12!?多っ!」


……なんだ、このグダグタな会話。