あたしの腕のリョウくんがつけてくれたキスマークはどんどん薄くなってく。
仕方ないけど、ちょっとさみしい。

リョウくんの大切な人はどんな人なんだろう。

声だけじゃなくて顔も、性格も、仕草も
全部似ていたら
少しはあたしに興味を持ってくれたかな……

そんなバカな事を考えながら制服の上から自分の二の腕をそっとなでた。