軽く傾けた首筋 黒い髪の毛からのぞく顎のライン 伏せた長い睫毛 肌の上に感じるリョウくんの唇の感触。 ドキドキしすぎて思わず腕を引っ込めようとすると、長い指に腕を掴まれ身動きが取れなかった。 ちくり、と 肌の上に甘い刺激。 「っんん………」 思わず吐息と一緒に小さく声が漏れた。 あたしの漏らした声を聞いてリョウくんが小さく肩を上げて笑ったのがわかった。 その意地悪な彼の仕草に身体中が熱くなった。