「久しぶりだな、観月。
元気にしていたか??」

低く優しい声でそう問われ、

私はゆっくりと彼の顔を見た。

「うん、元気にしてたよっ」

久しぶりに見たお父さんの顔は

シワと白髪が増えていて、

少し疲れてるみたい。

「母さんに似て綺麗になったな。」

「あ、ありがと.......///」

私の母、朱桜 由月は元女優さん。

そんな綺麗なお母さんに似てるなんて

言われたらふつーに照れるよ!!

「ちょ.....待てって.........だろ?!」

「にいちゃ......ばれるか.....おい!」

扉の向こうから微かに....いや、かなり

聞こえてくる声。

声は大人びてしまってるけど、

確かにこれは兄弟たち!!

「すまないな観月。
あいつら落ち着きがなくて......。
まあ、これから仲良くしてやってくれ。」

そう言ってお父さんが扉をあけた。